DeFi(分散型金融)の入門としてオススメの、DEX(分散型取引所)「PancakeSwap」に仮想通貨を預けて、利息収入を得る方法をまとめました。
PancakeSwap とは BSC に作られた分散が取引所です。
PancakeSwap とは、BSC(バイナンススマートチェーン)という BINANCE が運用しているブロックチェーンをベースに作られた DEX(分散型取引所)のことです。
DEX(分散型取引所)というだけあって「通貨の交換」「預けて利息を受け取る」「宝くじ」など多くのサービスがあります。
今回利用するのは「通貨を預けて利息を受け取る」という機能の使い方をまとめました。
PancakeSwap 以外の DeFi 分散型取引所
PancakeSwap と同じような DEX(分散型取引所)としては、Uniswap や Sushiswap があります。
Uniswap はイーサリアムを用いた DEX(分散型取引所)です。
イーサリアムを用いているため、入庫/出庫の手数料が高く(片道数千円:0.01 ETH以上)少額なやり取りでは利益が出にくいです。
PancakeSwap はパブリックなイーサリアムとは異なり、世界最大取引量を誇る BINANCE が運営しているため、BINANCE ⇔ PancakeSwap の手数料が数十〜数百円ととてもリーズナブルです。
PancakeSwap を行うのに必要な事前準備
PancakeSwap は BINANCE が運営する BSC(バイナンススマートチェーン)上の DEX なので、BINACE のアカウントが必要になります。
PancakeSwap のやり方の流れ
PancakeSwap の運用はざっくり以下の流れで行います。(ビットコインを運用する場合)
- 国内取引所から BINANCE に BTC を送る
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- BINANCE から BSC ウォレットに BTC と BNB を送る
- PancakeSwap に流動性供給を行う
PancakeSwap 始めるための事前準備
事前準備として必要になるのは以下 4 つです。
- Chrome ブラウザ:MetaMask(Webウォレット) を Chrome 拡張機能で利用します
- MetaMask の Web ウォレット:Chrome の拡張機能
- 国内取引所口座:Coincheck や bitbank など
- BINANCE のアカウント
MetaMask の入手方法
Chrome ブラウザで以下のリンクから拡張機能を入手することができます。
国内取引所口座アカウント
Coincheck や bitFlyer、GMOコインなど、BINANCE へ出庫できれば現在お持ちの取引所何でもOKです。
まだ、国内取引所の口座を持っていないひとは Coincheck が国内アプリダウンロード300万突破でNo.1なのでハズレはないかと。(私も Coincheck ヘビーユーザです ^^ / )
口座開設方法は以下の記事をご参考に。
関連:スマホからCoincheck(コインチェック)を登録する方法をスクショ14枚でどこよりもわかりやすく解説します。 - Compass note
BINANCEアカウント
BINANCE はメールによるアカウント作成のみで 1 日 2 BTC まで取引できます。
数千万円規模の運用を行わないのであれば、メール認証だけで十分なのでサクッと作成できます。
BINANCE のアカウント登録は以下の記事で解説しています。
関連:【動画あり】BINANCE(バイナンス)のアカウント登録、口座開設方法をスクショ18枚で解説します。
Coincheck から BINANCE に BTC を送る
- Coincheck から BINANCE に BTC を送る ← ここの解説です。
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- BINANCE から BSC ウォレットに BNB を送る
- PancakeSwap に流動性供給を行う
ここでは、Coincheck からビットコイン(BTC)を BINANCE へ送っていきます。
BTC ではなく、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)でも同じやり方で出来ます。
BINANCE にログインし「フィアットと現物」画面にいきます
BINANCE へログイン後、「ウォレット」の項目から「フィアットと現物」をクリックします。
BINANCE:検索ボックスに「BTC」と入力し「入金」をクリック
BINANCE:BTC 入金アドレスをゲットします
Coincheck:コイン送金画面で「送金先リスト」の編集を行います
Coincheck の画面での操作です。
コイン送金画面で「ビットコインを送る」を選択します。
「送金リストの編集」から先程 BINANCE で入手した BTC 入金アドレスをコピペして「追加」します。
SMS 認証を ON にしている人はパスコードが送られてくるので入力します。
Coincheck:BTC の送金
SMS 認証が承認されて画面を更新すると送金先宛先をプルダウンできるようになります。
金額(BTC)を入力して「送金する」をクリックします。
二段階認証を設定している場合は、Google Authenticator に表示されるコードを入力します。
BTC は送金に時間がかかるので、30〜60分ほど待ちます。
Coincheck側での送金履歴で「完了」となれば送金側の手続きは完了したことになります。
送金が反映されれば、BINANCE の「フィアットと現物」の画面に反映されます。
BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- Coincheck から BINANCE に BTC を送る
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する) ←
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- BINANCE から BSC ウォレットに BNB を送る
- PancakeSwap に流動性供給を行う
今回は BTC と BNB のペアで PancakeSwap を回していきます。
「トレード」の「コンバート」から行うのが最も簡単です。
振替元:BTC 振替先:BNB
を指定します。
補足)コンバートは販売所形式なのでスプレッドが気になる人は板取引(現物取引)で BNB へ変えましょう
関連:【超初心者向け】仮想通貨の販売所と取引所の違いは「誰と取引するか」です。
成功したらこんな画面に変わります。
これで、BTC と BNB が BINANCE 口座に用意できました。
BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- Coincheck から BINANCE に BTC を送る
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る ←
- BINANCE から BSC ウォレットに BNB を送る
- PancakeSwap に流動性供給を行う
次は Chrome ブラウザの MetaMask 操作です。
Chrome の拡張機能を起動します。キツネみたいなかわいいアイコンです。
ここから BINANCE の BSC ブロックチェーンへ接続していきます。
MetaMask のアプリが起動したら上部のプルダウンから「カスタムRPC」を選択します。
以下の項目を埋めていきます。
- Network Name:BSC Mainnet
- New RPC URL:https://bsc-dataseed1.binance.org/
- Chain ID:56
- Symbol (optional):BNB
- Block Explorer URL (optional):https://bscscan.com/
無事接続されると以下の画面に遷移します。
BINANCE から BSC ウォレットに BNB を送る
- Coincheck から BINANCE に BTC を送る
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- BINANCE から BSC ウォレットに BNB を送る ←
- PancakeSwap に流動性供給を行う
BINANCE から MeteMask の BSC へ BNB を送ります。
まず、MetaMask のアドレスをコピーします。
BINANCE の「フィアットと現物」のところで BNB の出金ページにアクセスします。
以下を入力して「提出」をクリックします。
- 受取人の BNB アドレス:MetaMask でコピーしたアドレス
- ネットワーク:バイナンススマートチェーン(BSC)BEP20(BCS)
- 合計金額:MetaMask へ送る金額を入力
ネットワークを間違えると BNB が消失します。
このあたりがまだ DeFi 運用のツールが未熟なところですよねww
MeteMask への送信に最大 20 分くらいかかります。(この時は 3 分くらいで完了しました。)
無事に MetaMask に入金されると以下のように 1 BNB と反映されます。
BINANCE 側でもステータスが「Completed」と変わります。
PancakeSwap に流動性供給を行う
- Coincheck から BINANCE に BTC を送る
- BINANCE で BNB を購入する(BTC を使って BINANCE が発行する BNB を購入する)
- BINANCE と MetaMask を連携し BSC ウォレットを作る
- BINANCE から BSC ウォレットに BTC と BNB を送る
- PancakeSwap に流動性供給を行う ←
ここから PancakeSwap での操作をしていきます。
PancakeSwap と MetaMask を接続する
まずは公式サイトへ。この時、MetaMask 拡張機能を入れてた Chrome を使うことをお忘れなく。
右上の「Connect」をクリックします。
接続するウォレットは MetaMask を選択肢ます。
MetaMask が立ち上がるのでアカウントを確認して「次へ」をクリックし次の画面で「接続」します。
接続されたら PancakeSwap トップ画面に戻ります。
右上の「Connect」の部分がアカウントのアドレスになっています。
PancakeSwap で BNB - BUSD ペアで運用する
ここでは、最もわかりやすい BNB -BUSD ペアでの運用開始までを解説します。
- BNB:バイナンスの暗号資産
- BUSD:バイナンスの米ドルステーブルコン
PancakeSwap に入れた BNB を使ってペアとなる BUSD へスワップします。
流動性(Liquidity)での運用には同額の BNB と BUSD が必要になります。
今回は、1 BNB を預け入れたので、0.4 BNB と同等の BUSD で運用開始手続きを進めています。
- 左側の [ Trade ] → [ Exchange ] を選択肢ます。
- From:0.45 BNB を指定
- To(estimated):自動的に同額が計算されます
上記選択肢て「Swap」をクリックすると、以下のような確認画面が表示されます。
上記で問題がなければ「Confirm Swap」で確定します。
クリック後、MetaMask 上での gas 代などの確認画面が表示されますので確認の上OKであれば「確定」を押します。
PancaleSwap で BNB-BUSD の流動性提供を開始する(Liquidity)
これで、PancakeSwap で流動性を提供する BNB と BUSD ペアの準備ができました。次から流動性の提供を行っていきます。
同じく [ Trade ] の画面から [ Liquidity ] を選択し「Add Liquidity」をクリックします。
続いて、流動性を提供する値を入力します。今回は変換した BUSD を全額入れるため、BUSD の MAX を押しました。
「Approve BUSD」をクリックします。
MetaMask で取引の確認画面が出来てくるので問題がなければ「確認」をクリックします。
手続きが成功すると PancakeSwap 上で「Supply」ボタンが有効化されるのでクリックします。
BNB - BUSD の pool トークンが計算されます。「Confirm Supply」で確定します。
MetaMask での「確認」をクリック後、手続完了画面に遷移します。
Your pool に BNB と BUSD ペアとしての pool token(LPトークン) を得ることができました。
BNB - BUSD LP トークンをステーキングします。
BNB - BUSD ペアの LP トークンを入手できたら、今度はそのトークンをステーキングします。
ステーキングすることでその報酬として CAKE という PancakeSwap が発行する暗号資産(仮想通貨)を受け取ることができるように設定していきます。
[ Farms ] の画面で「BUSD-BNB」ペアを検索します。
APR(Annual Percentage Rate:年利) 40% と驚異的な数字ですが、利用者が増えてきたら数字は落ち着いて来るでしょう。(流動性の供給過多になると価値が下がるから)
上記画面で「Details」を開き、 ENABLE FARM を「Enable(有効化)」します。
有効化にはMetaMask 確認画面が表示されるので「確認」をクリックします。
手続きが完了すると STAKE BUSD-BNB LP で「Stake LP」ボタンが有効化されるのでクリックします。
ステーキングする金額を入力します。ここでは全額ステーキングするので MAX をクリックしました。(MetaMask の手続きが画面が表示されます)
これで BNB-BUSD の流動性の提供と LP トークンの CAKE ステーキングが完了しました。
あとは放置しておくだけで CAKE が年率 40 % で増加していきます。(2021年3月時点)
ステーキング報酬によって得られた CAKE は「Harvest(収穫)」をクリックするといつでも引き出すことができます。
PancakeSwap の売り方・引き出す方法
PancakeSwap でステーキングしているのをやめる方法を解説していきます。
PancakeSwap を収穫します。
まず、増えた CAKE を収穫します。「Harvest」をクリックします。
PancakeSwap のやめ方
続いてステーキングしているトークンをアンステーク(Unstake)していきます。
右側の「BUSD-BNB STAKED」と書かれているところで「-(マイナス)」ボタンを押します。
解約(Unstake)する数量を記載します。
今回は全部解約するために「MAX」をクリックし「Confirm」ボタンを押します。
MetaMask の認証が必要になるので gas fee を確認し「確認」をクリックします。
以上でトークンのステーキングを解約できました。
解約した LP トークンは [ TRADE ] → [ LIQUIDITY ] で確認できます。
「Remove」をクリックして解除手続きを開始します。
以下の画面で MAX(100%)を選択し「Approve」をクリック。
MetaMask 上での確認後、「Remove」ボタンが有効化されるのでクリックします。
受け取ることができる BNB と BUSD の数量が表示されます。これで良ければ「Confirm」をクリックすると完了です。
MetaMask をみると今回解除した BNB と BUSD が追加で入っています。
BINANCE に送付しておきましょう。
まとめ:はじめて DeFi 運用するなら PancakeSwap
PancakeSwap は、同じ DEX(分散型取引所)の Uniswap や Sushiswap と比べると BINANCE が独自運営しているブロックチェーンを利用するため手数料が安いです。
PancakeSwap による流動性運用(イードルファーミング)は今回紹介した BNB-BUSD で年率 40 % と高い運用益を狙えます。
PancakeSwap のやり方は、 1. Coincheck 等でビットコインを購入する 1. Binance へ BTC を送金し BNB を購入する 1. MetaMask を使い PancakeSwap へ BNB を送る 1. PancakeSwap で BUSD を入手し流動性提供を行う の 4 つのステップが必要な、正直めんどくさい手続きが必要です。
それゆえ、現時点では参入者が少なく高い年率を得ることができます。
そのうち、MetaMask を経由しなくてもいいような DeFi ツールが整備され誰でもできるようになると、年率も下がってくると思います。
まだ、参入者が少ないうちに PancakeSwap を使いこなせると美味しくいただけます。
PancakeSwap 始めるための事前準備|国内取引所口座アカウント
Coincheck や bitFlyer、GMOコインなど、BINANCE へ出庫できれば現在お持ちの取引所何でもOKです。
まだ、国内取引所の口座を持っていないひとは Coincheck が国内アプリダウンロード300万突破でNo.1なのでハズレはないかと。(私も Coincheck ヘビーユーザです ^^ / )
口座開設方法は以下の記事をご参考に。
関連:スマホからCoincheck(コインチェック)を登録する方法をスクショ14枚でどこよりもわかりやすく解説します。 - Compass note
PancakeSwap 始めるための事前準備|BINANCEアカウント
BINANCE はメールによるアカウント作成のみで 1 日 2 BTC まで取引できます。
数千万円規模の運用を行わないのであれば、メール認証だけで十分なのでサクッと作成できます。
BINANCE のアカウント登録は以下の記事で解説しています。